写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

シンガポール ガーデン・バイ・ザ・ベイ公園の野鳥たち

 今日の写真は、今年2023年2月にシンガポールを訪れ、そこで出会った野鳥たちのご紹介の続きです。撮影場所の舞台となったのは島の南部のダウンタウンに近いガーデン・バイ・ザ・ベイ公園で、公園の一部が海(正確には河口)に面しています。ここへは、日本人が良く利用するホテルが立ち並ぶオーチャードから、地下鉄一本で来れるため便利です。公園は熱帯地方らしいジャングルで樹木がうっそうと茂っており、池など水場が多いことから、いかにも動物がいそうな雰囲気があります。ただここは埋め立て地で土地が新しいのか、驚くほどの大きな木はありませんでした。この日はあいにくの雨で、園内要所の総てを回ることができませんでしたが、とても魅力的な公園でした。さて1枚目は園内のあちこちで見かけたホワイトブレステッド ウオーターヘンです。

 このクイナ(多分)の仲間は警戒心が低く人をあまり恐れません。この写真はレストランの玄関近くにいたものです。もちろんここの野鳥たちは全くの野生ですから、自由にどこへでも飛び立っていくことができます。でも日本では、例えば琵琶湖へ行っても野鳥たちは人が近づくと遠くへと離れてしまいます。この違いはどこから来ているのでしょうか。

 3枚目はこの国に多いハチドリの仲間、オリーブバックド サンバードです。この鳥には以前にボタニックガーデンでも出会っており、本来は体色がとてもきれいなのですが、この写真では雨という悪条件のため光線の具合が悪く、惜しくも美しく撮れませんでした。

 4枚目の写真は、雨宿りした園内のレストランのテラスから撮った風景です。たくさんの水場がある中を歩く歩道はきれいに整備されており、また大きな木が林立していないために森が明るく撮影場所としては好条件です。もちろん野鳥も多いことからシンガポール訪問の際は是非訪れたい場所の一つです。
 カメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO1,000、F6.3、1/250sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

ベリーズ ベリーズ川のほとりにて

 中米の国ベリーズの、最大の都市であるベリーズシティから車で20分ほどのところに、この国最大の流れであるベリーズ川に近づける場所があります。その川のほとりに、ちょっとして広場があり、ここで川の周辺の自然を眺めながら野鳥観察をよくしました。でもこの広場は雨期になって川の水位が上がると完全に水没しますから、それは乾季の間だけの楽しみでした。ここではグリーンイグアナや様々な野鳥を観察することができました。川はいつもゆったりと流れていましたが、地元の人に依れば水深は意外と深く10mはあるとのことでしたが、確かに深そうな水の色でした。1枚目は川とその岸の背景にしています。ここは、この近くに欧米からの観光客が昼食を取るための野外の食堂があるだけに、ジャングル然とした眺めの良いところでした。

 2枚目はその川岸広場で見た野鳥ですが、日本のサメビタキに似ています。この鳥は似た種類が非常に多く、名前を特定するのが難しいのです。

 3枚目はこの国で最も多く見られるハチドリの仲間で、ルホウステイルド ハミングバードです。ハチドリも種類は多く、こちらも特定の難しい鳥です。でもどれもが非常に美しくどれだけ見ても飽きません。

 4枚目はブラックカウルド オリオールです。こちらも種類は多いのですが、それぞれに特徴があり例外を除いて見分けは容易です。オリオールはどれも黄色と黒色系の体色を持っています。

 カメラはSONY α55、レンズはMinolta AF100-300 Apo F3.5-4.5。1枚目の写真の撮影データは焦点距離150mm、35ミリ版換算225mm、ISO800、F8.0、1/500sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 間近で見るキビタキ

 2023年5月11日の今日、朝から雲一つない快晴でしたが朝は少し冷えました。でも陽の下で歩くと汗ばむ陽気でした。いつも通り自宅近くの文殊の森に出かけ文殊山に登りました。今日は野鳥のさえずりがほとんど聞かれず寂しい感じでしたが、中腹ありでこの写真のキビタキに出会いました。彼は最初少し離れたところでさえずっていたのですが、しばらくして私のすぐ近くの木に停まりました。真上でしたがその距離は7~8mほどだったと思います。こんな機会はなかなかありませんから、この幸運に感謝しました。

 上記の通り枯木の先でしばらくさえずった後に、2枚目の写真の通り近くのヒノキに移りましたが、それでも距離は十分に撮影範囲でした。キビタキはここでもひとしきりさえずった後に遠くに飛び去りました。彼らは比較的人への警戒心は低いように思えます。

 3枚目は同じ文殊の森公園で見かけたシジュウカラですが、撮影日は2日前です。体色は地味ですがその中にも美しさがあります。野鳥は種類によって人間への警戒心が違いますが、シジュウカラヤマガラに比べて強いように思えます。

 4枚目は文殊山の現在のモミジの様子で、小さな花が散って現在はこうして種ができています。種はヘリコプターのように回転しながら風に乗って遠くに飛んで行きます。こういった生物の仕組みに自然の不思議さを垣間見る思いがします。

 カメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO500、F4.0、1/250sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 2023年5月10日のキビタキなど

 2023年5月10日の今日、からりと晴れ渡りハイキング日和となりました。いつもの自宅近くの文殊の森公園に行き、標高345mの文殊山山頂(山口城)に登りました。山中ではキビタキなどの野鳥の声が良く聞こえ、1枚目の写真の通り出会うこともできました。ただ現在野鳥のさえずりで期待しているのはサンコウチョウです。毎年今頃には聞こえてくるはずですが今年はまだ聞いていません。それにサンショウクイの鳴き声も少ないように思います。

 2枚目は近頃良く出会うヤマガラです。今日は3羽の群れで餌を探していました。もう子育ては終わったのでしょうか。

 3枚目はツツジの花に来ていたクロアゲハです。黒色のアゲハは種類が多いことから目視だけでは種類の特定が難しい場合があります。でも写真に撮ればゆっくり調べることができます。ある人の目撃情報によれば、この文殊の森公園でもギフチョウがいるそうですから是非出会いたいと思っています。

 4枚目は今あちこちで満開を迎えている紫の色の花、これは多分桐だと思います。桐は葉が大きいのですが花も大きいですね。

 カメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO400、F4.5、1/250sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

ベリーズ ビオラセノウス トロゴンなど

 中米の国ベリーズは、日本の四国ほどの広さの国土に人口わずか23万人ほどですから、人は本当にまばらです。ちなみに四国の人口は約400万人ですから、ベリーズの人口密度がいかに低いか、お分かりいただけると思います。この人口の低さの原因は様々あると思いますが、そのうちの一つに国土全体の標高の低さと共に、ユカタン半島の土地柄なのか、湿地が多いことだと思います。ベリーズは近隣国からの移民を受け入れていますが、それでもこの程度の人口なのです。そんな国ですから自然は多く残されており、野生好きの人にはたまらない国でもあります。日常生活の中で野生と触れ合う機会は多く、普段の生活の中で日本では考えられない体験ができます。それで野鳥の種類と数は多く、バードウオッチングには最適な国だと思います。1枚目の写真はオスの体色がとても美しいビオラセノウス トロゴンです。

 この国に生息するトロゴンと名の付く鳥は4種類ですが、そのどれもが美しい羽根毛を持っています。2枚目の写真はビオラセノウス トロゴンのオスを腹から見たところですが、これはまだ若鳥のようで胸がまだ紫色になっていません。このトロゴンをベリーズシティの街中では見たことがありませんから、郊外に出ないと出会うチャンスはないかと思います。

 3枚目はカラード アラカリで、日本名ではオオハシの仲間です。その名の通りくちばしが異様に大きく良く目立ちます。この鳥はホテルの餌台によく集まる種類で人に慣れており、国内のリゾートホテルでほぼ確実に見ることができます。運が良ければベリーズシティ郊外でも出会えます。

 4枚目はホテルの敷地に咲いていた花ですが、たぶんあちこちで見ることができます。今日のこれらの写真は内陸部にある観光の盛んな町サン・イグナシオ近くのリゾートホテルで撮影したものです。

 カメラはSONY α55、レンズはMinolta AF100-300 Apo F3.5-4.5。1枚目の写真の撮影データは焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO800、F8.0、1/1,000sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

ベリーズ 街に近いベリーズ川のほとりにて

 今日の写真は中米の国ベリーズの、この国最大の都市ベリーズシティに近い国際空港から、ベリーズシティに向かう途中の風景のご紹介です。空港からダウンタウンまでは12㎞程の短い距離ですが、その間の道路にベリーズ川と並行している区間があります。ベリーズ川の道路の反対側はうっそうと茂るジャングルで、とても街に近い景色とは思えません。その森からは様々な野生の声が聞こえ、川にはクロコダイルが住んでいます。空港から街に続く道で、こんなにワクワクする国は他にはないのではないでとおもいます。1枚目の背景には個人の住宅の塀が写っていますが、広い敷地には様々な熱帯の木が植えられています。

 2枚目は1枚目とは川を挟んだ反対側の風景です。ここは河口から3㎞程の地点ですから満潮時には流れが逆流することもあり、大潮の時の大雨の時には道路が冠水するほどに水かさが増えます。その時にはクロコダイルが道を横切ったりしますから運転には注意が必要です。写真の背後の森はいかにも熱帯のジャングルの風景です。

 この日はベリーズシティから車で1時間ほどの距離にあるアルツンハに出かけ、古代マヤ遺跡のピラミッドのある公園を観光しました。ここは、ベリーズでは都市に最も近い遺跡公園で海外からの観光客の人気のスポットです。ここは歴史的遺跡に加え、野鳥が多く見られることからバードウオッチャーにも人気の場所です。

 ベリーズの空には、日本の空にトビがいるように、この写真のハゲワシがいつも舞っています。彼らも動物の死骸などの始末をしてくれる貴重な存在です。ハゲワシは様々な種類がありますから、それを見分けるのも面白い楽しみです。

 カメラはSONY α550、レンズはMinolta AF28-105 F3.5-4.5。1枚目の写真の撮影データは焦点距離55mm、35ミリ版換算82mm、ISO200、F6.3、1/500sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

シンガポール ハンギングパロット

 今日の写真は今年2023年2月にシンガポールを訪れた際に出会った野鳥たちのご紹介の続きです。場所はダウンタウンに近い島の南に位置するガーデン・バイ・ザ・ベイ公園内でのもので、ここへはシンガポール滞在の最終日に訪れました。この日は、それまでの好天が一転、あいにくの雨で度々園内で雨宿りをすることになりましたが、その雨の合間に撮った写真です。1枚目はブルークラウンド ハンギングパロットで、この写真のように枝や幹にぶら下がるように停まる習性を持つ、とてもかわいらしいインコです。

 このインコは、これまであちこちの公園や街中では見られなかった、ここで初めて出会った種類です。かといって特に珍しい種類ではないようで、この公園内ではたくさん見ることができました。ただ日本のペットショップでは見たことがありません。この2枚目の写真はのどが赤くなっていますが、これがオスの特徴かもしれません。

 3枚目はこれまでに何度も登場しているブラックネイプド オリオール、日本名コウライウグイスです。この鳥は数が多く、本当にどこでも見かけます。鳴き声はとても良く透り遠くまで届き、中米で聞いたマウンテン オルペンドラという鳥を思い起こさせました。

 この公園は国立植物園ほどの広さはないと思いますが、園内はうっそうと樹木が茂っており、まるで植物園のようです。ここでは有名なスーパーツリー グローブがあり、空中散歩を楽しめるのですが、現在想定したほどの観光客を集められていないようです。でも空中でなくとも地上で十分に楽しめる公園となっており、機会があればまた訪れたい場所です。入場は無料で園内にはカフェやレストランがあります。当日は幼稚園の遠足で子供たちがたくさん訪れていました。

 カメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO400、F6.3、1/640sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。