ポートレート写真で、特に被写体が女性の場合は、背景とモデルになる女性との息がぴったりと合う瞬間があるのではと思うことがあります。
ある日のある場所で、ポートレートを何十枚、何百枚撮っても納得のいく写真が見当たらず、でも別の日の別の場所では数枚しか撮っていないのに、これはいいと思う写真に出会ったりします。
女性のその時の表情とか、背景や人物に当たる光の加減とか、色のバランスとか、その写真の出来具合の評価は可能なのですが、全体が醸し出す、言葉では言い表せない何かが、良い写真にはあるような気がします。それが背景とモデルの息がぴったりと合った瞬間だと思うのです。
そんな中の一枚が今日の写真で、普段見慣れており、いつも撮っている女性とは思えない雰囲気を持っており、背景もまたいつも見慣れている場所とは思えません。
撮影場所は、カリブ海の島国セントルシアの、この国一番の観光スポットであるピジョンアイランド公園の、かつてイギリス軍が造った遺跡の中です。
カメラはOlympus E500に、レンズはキットで付いてきた14-45mm。大きな写真の撮影データは、35ミリ版換28mm、ISO100、F5.0、1/60sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。