今日の写真のカワラヒワは、日本の代表的な全国どこでも見られる野鳥で、一年中暮らす場所を変えない留鳥です。
夏も冬も同じ場所で暮らすということは、暑さと寒さに耐える必要がありますが、服を着ない動物たちにとって日本は厳しい気候だと思います。沖縄ならまだしも、自宅辺りは夏には30度を軽く超え、冬には雪が降ります。
夏の暑さは何とかしのぐにしても、冬の厳しい寒さと、積雪によって食料の確保が難しくなる環境をどうやって乗り越えるのでしょうか。
そう考えると、なにもこんな場所で暮らさなくても雪の降らないもっと条件の良い、例えばこの近くでは愛知県の知多半島とかに移動すればよさそうなものです。しかし彼らは住みかを変えることなくここに留まっています。
それにはもちろん訳があるはずで、おそらく彼らは寒さに対抗でき、食料を安定的に得られる術を持っているのでしょう。
そう思って今日の写真を見ると、カワラヒワたちの羽毛が夏とは違うように見えます。冬の寒さをしのぐために羽毛が密になっているように見えるのです。夏には羽毛を風通しの良いものにし、冬には密にして体温を確保する。これは人間が夏に薄着をし、冬に着込むのと同じですね。
今日の写真、冬の寒空の下に群れるカワラヒワたちです。
使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは、焦点距離220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F4.5、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。