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ベリーズ 電柱が大好きな Acorn Woodpecker(エイコーン ウッドペッカー)

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 先日16日に、このブログ上でご紹介したゴールデンフロンテッド ウッドペッカーは、ベリーズ全土に広く分布し、たとえ街中であっても日常の生活の中で良く見かける、この国で最も一般的なキツツキです。
 彼らは街中や道路沿いに住むのであれば、木製の電柱に穴を掘って巣にし、そうでない場合は自然の枯れ木に巣を作ります。

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 つまり電柱以外にも穴を掘って巣を作るのですが、今日ご紹介する Acorn Woodpecker(エイコーン ウッドペッカー)は、街中では見かけないものの、郊外に出ればごく一般的な種類で、このキツツキの最大の特徴は、私の知る限り電柱以外の巣を見たことがないというほどに、電柱に巣を作るのが好きなことです。
 なぜ彼らはここまで電柱に固執するのか、思うに多分、電柱は生木に比べて適度に乾いていることから、穴の内部は快適な空間なのでしょう。
 ベリーズには鉄製やコンクリート製の電柱は一本もなく、高圧電流を送る送電線用にも総て木製の電柱が使われていますから、電柱を巣作りにするには十分な量を確保できているのです。

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 今日の写真のエイコーンウッドペッカーは、ベリーズ最大の都市であるベリーズシティから、車で20分ほど走った郊外で見かけたもので、電柱には巣穴だけでなく無数の小さな穴が刻まれています。
 これは彼らの大好物であるドングリを貯蔵するための穴で、ドングリが豊富に採れた時には電柱の表面にびっしりとドングリが埋め込まれます。
 見た目がどこかひょうきんで、面白い習性の持ち主ですが、一方で電力会社にとっては厄介なキツツキなのではないでしょうか。

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 使用機材のカメラは Sony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。