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日本 オールドレンズの旅 根尾川と Zoom-Nikkor 35-105 F3.5-4.5

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 岐阜市近郊にある自宅から、車で北に10分ほどの所に樽見鉄道の鍋原(なべら)駅があります。その駅から歩いて2分ほどの所に根尾川に架かる橋があります。
 根尾川は、根尾地区の集落のある辺りは平地が開けており渓谷らしい景色はほとんどないのですが、その集落を過ぎると深い渓谷の流れになり、鍋原駅のこの橋から見る景色が渓谷の終点となっています。

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 その橋の上から見る根尾川の水はあくまでも澄んでおり、山間部から平野部に移る地点の濃尾平野周辺の川の中で、透明度の高さは他の追随を許さないものと思います。
 その美しい川の流れに、冬の時期にはカモたちが岸で翼を休めたり、群れで泳ぐ姿を橋の上から見ることができます。今のこの夏の時期はセミの声に包まれています。
 さて今日の写真は、その鍋原の橋の上でのもので、根尾川下流方向を背景にしています。ここはご覧の通り撮影ポイントとしてなかなかの場所であることから時々訪れます。特に紅葉の時期は絶好のポイントとなります。
 この写真は古いマニュアル時代のレンズを使ってのポートレートで、昔のレンズの味を楽しむための撮影でした。
 使用レンズは特に珍しいものではなく、マニュアル時代のニコンの一般的な標準ズームレンズですが、その解像力はさすがと思わせるものがあります。無論カメラ側の便利機能が大いに貢献しており、ファインダ-の画面を拡大して正確なピントを合わせられるのは大変助かります。光学ファインダーのカメラではここまで正確なピント合わせは無理です。

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 背景のボケ具合は文句なく、逆光性能も当時のレベルで特に気になる点はなく、人肌を美しく発色しています。
 2枚目は橋を下流から見た景色で、下を流れる根尾川の澄んだ水を見ることができます。
 3枚目は橋の袂の山肌に咲いていた野生のユリですが、近頃は見たことがなかったことから、実に久しぶりでした。

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 使用機材のカメラは Sony α7Ⅱ、レンズは Zoom-Nikkor 35-105 F3.4-4.5。大きな写真の撮影データは、焦点距離60mm、35ミリ版換60mm、ISO 320、F4.5、1/500sでした。
 このカメラ、こういった古いレンズを便利機能で昔以上に楽しめるのですからうれしい限りです。