写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ 美しいトロゴン

 中米の国ベリーズの最大の都市であるベリーーズシティから南の方向に車で2時間ほどのところにリゾートホテルを内包する国立公園があります。そこは自然豊かな深いジャングルで、近くに集落や人家はありません。公園ゲートから集落までは少なくとも車で30分はかかります。ホテルは公園ゲートをくぐってしばらくのところにあり、太陽光パネルなどの自家発電で滞在に多少の制約はありますが設備は最低限が揃っており快適に過ごすことができます。このリゾートホテルの醍醐味は何といっても豊かな野生を間近に見ることができることです。ホテル敷地は広く、不要な木は切られて整備されていることから野鳥を簡単に見つけることができます。緑濃いジャングルでは鳥たちの声は聞こえても姿を見るのは大変なのです。今日はホテル敷地内で見かけたスラティテイルド トロゴンで、トロゴンの仲間の中でも美しい種類です。写真は明暗のコントラストが強いために見づらいのが残念です。

 中米に生息する鳥で、世界的に有名なケツァール手塚治虫アニメの不死鳥のモデルになっており、世界で最も美しい鳥の一つと言われていますが、そのケツァールもトロゴンの仲間です。ケツァールコスタリカを訪問すればほぼ確実に見ることができますが、このトロゴンはそういう訳にはいかず、愛好家の間では垂涎の種類といわれています。写真のトロゴンがくちばしにくわえているのはヤシ科の木の実で、これをいったん飲み込み、胃で消化した後にこうして吐き出します。

 3枚目は背中から見たところですが、おなかの鮮やかな赤色との取り合わせが美しい体色です。この光線で見ると背中は青色ですが時には緑色に見えることもあります。特に頭部は緑色寄りだと思います。

 4枚目はホテル敷地内にたくさんある巨木の中の一つです。巨木は背が恐ろしく高く、また枝が大きく広がっていますから空間に締める割合が多く、その巨木だけで一つの宇宙を作っているような気がします。それが敷地内だけでもたくさんあるのですからその景色は見物です。

 使用機材のカメラはSony α55、レンズは Minolta AF100-300 F3.4-4.5。1枚目の写真の撮影データは焦点距300mm、35ミリ版換算450mm、ISO800、F7.1、1/800sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。