2020-03-07 ベリーズ 背景は街道に咲くフランボイヤ 中米の国ベリーズは熱帯地方に位置し、一年中夏のような気候が続きますから、おのずと日本の植生とはずいぶん違い、いかにもトロピカルな木や花にお目にかかれます。でも最近では日本でも育つように開発されたのか、大阪などの街中ではブーゲンビリアをよく見かけるようになりました。 ベリーズの気候に四季はなく乾季と雨期に分かれるのみで、日本のような自然の変化に乏しいのですが、それでもある時期には花が一斉に咲き始めるなど季節の変化を感じることができます。 一枚目の写真の背景にある赤い花は乾期の終わる4月頃から先始めるフランボイヤで、日本語で火炎樹です。花の色がその名の通り燃えるような赤色で、葉の緑色との対比がとても鮮やかで、これが咲くと国中が春を迎えたかのような賑わいを見せます。 この紫色の花も乾期の終わりに合わせて咲きますが、このほかに日本の桜に似て中米の桜とも呼ばれるポウイもこの時期に一斉に花を付けます。 こうした花が咲くと、花の蜜や花に付く虫を狙って様々な鳥たちが集まりますから、鳥写真家にはたまらない季節なのです。もし中南米に鳥を求めて旅するのならこの時期をお勧めします。 使用機材のカメラはSony α77Ⅱ、レンズは Sony SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。1枚目の写真の撮影データは焦点距70mm、35ミリ版換算105mm、ISO400、F 8.0、1/400sでした。