中米の国ベリーズの最大の都市であるベリーズシティは、カリブ海に突き出た半島の上にあります。この半島は、川が上流から運んだ土砂によって遠浅の海に形作られた扇状地で、そのため市内全体の標高は低く平均で50㎝あるかどうか、場所によっては海面下の部分もあります。そんな土地ですから市内あちこちに水場が多く、よって植物や水生動物が豊富で、それを餌とする動物が多く生息する野性味豊かな場所となっています。
今日の写真はタニシを主食とするスネールカイト（直訳すればタニシトビ）を撮ったもので、日本のトビより少し小型の姿が市内のあちこちで見られます。1枚目は自宅敷地のフェンスの上で真下の道路側溝に住むタニシを狙っているところです。
スネールカイトはそれほど人間を怖がりませんが、それでも警戒心はゼロではありませんから時にはこうしてフェンスより高い、より安全な電線に停まったりします。
大きなタニシをゲットしました。タニシトビはタニシを捕ることに特化して進化しており、例えば長い爪は大きなタニシをしっかりつかむことができ、くちばしは長く大きく曲がってタニシの身を引き出しやすくなっています。視力は鋭く水中のタニシの動きを見逃しません。
タニシトビの飛行の様子です。彼らも一応は猛禽ですからなかなか勇壮な姿をしています。この黒いのはオスで、メスは茶色でまだら模様があります。
使用機材のカメラはSONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。1枚目の写真の撮影データは焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F 7.1、1/800sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。
