中米の国ベリーズの、この国最大の都市ベリーズシティから車で1時間ほどの距離に位置するアルツンハ公園は、古代マヤ文明の遺跡が保存されています。この遺跡は発掘調査等に依れば3世紀ごろに建造され、7世紀に全盛を迎えたとされていますから、とても古いものです。この遺跡の中の5つのピラミッドは3つが修復されており当時の素晴らしい威容を見せています。でも残る2つは荒れたままになっており、その姿に修復のむつかしさを見て取れるような気がします。これらのピラミッドには頂上まで登ることができ、海外からの訪問者にとても人気の観光地となっています。1枚目はそのピラミッドの上で撮影しました。
この公園は太古のピラミッドの魅力だけでなく、周りが緑濃いジャングルに囲まれていることから予想もしないような野生に出会える機会があることです。ベリーズシティでも多くの野鳥に出会えるのですが、もちろんここではそれ以上に普段では見られない種類に出会うことができます。2枚目は都市部では見られないビオラセオウス トロゴンです。美しいトロゴンですが、これは地味な体色を持つメスです。
3枚目はブラウン ジェイで、日本のカケスに近い仲間で鳴き声が似ています。この種類も街中では見られません。公園内或いは周辺に実のなる木がたくさんあり、それに多くの野鳥が集まってきます。
4枚目の写真はこれも実のなる木で、タナガーやトゥカン、トロゴンがこの果実を食べに来ます。多くの鳥たちの大好きな木の一つです。日本も杉やヒノキばかりでなくこのような多様な木があればもっと違った野生たちの自然があったことと思います。
使用機材のカメラはSONY α55、レンズはMinolta AF100-300 Apo f3.5-4.5。1枚目の写真の撮影データは焦点距100mm、35ミリ版換算150mm、ISO800、F8.0、1/500sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。
