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コスタリカ サベグレ谷の野鳥たち

 今日の写真は中米コスタリカの首都サンホセから、車で1.5時間ほどの距離にあるサベグレ谷で出会った野鳥たちのご紹介です。このサベグレ谷は手塚治虫火の鳥、不死鳥のモデルとなり、世界で最も美しい鳥の一つとされるケツァールが多く生息する場所として世界的に有名です。そのケツァールを一目見ようと世界中から人が集まるほどの鳥ですから、地元住民はその恩恵にあずかり、谷には多くのホテルが営業しており、ガイド業も盛んです。また貴重な観光資源であることから、この鳥の保護にも力を入れています。そんなサベグレ谷ですが、ケツァールだけでなく魅力的な野鳥は勿論、貴重な自然も多いことから世界からの来客が絶えません。さて、1枚目はフレームカラード タナガーのオスです。

 2枚目は上記タナガーのメスです。オスのオレンジ色、そしてこのメスの黄色い体色が美しいですね。彼らはホテル内に設置してある餌台に来ていました。またホテル敷地外でも見かけましたから、この辺りでは決して珍しくない種類かもしれません。しかし、分布はコスタリカ内でもとても限られており、同じ中米のベリーズの鳥類図鑑には掲載されていません。

 3枚目は冷たい雨が降る中で自身の縄張りを見張るハチドリですが、シンティラント ハミングバードのメスだと思います。コスタリカではハチドリの種類が多く見分けが難しいのです。このサベグレ谷は標高が高いため朝晩や雨の日は想像以上に気温が下がります。ここでは冬の装備が必須です。

 コスタリカは細長い国土で東はカリブ海、西は太平洋の海に挟まれており、中央には背骨のように3000mを超える山脈が走っています。そのためか霧が非常に多く発生し、このサベグレ谷は雲霧林に覆われています。その森の景色はここでしか見られないような変わった風景で、そこにある多種多様な植物は一見の価値があるかもしれません。

 カメラはSONY α550、レンズはSigma AF70-300 Apo 。1枚目の写真の撮影データは焦点距離280mm、35ミリ版換算420mm、ISO400、F5.6、1/250sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。