中米の国ベリーズの国土面積は、日本の四国ほどしかないのですが人口が23万人と非常に少なく、また湿地帯が多く、土地の開発があまり進んでいないことから自然が多く残っています。この国最大の都市であるベリーズシティ市内でもそれは変わらず、市内の川でさえ野生のワニが見られるほどです。加えて市内の空にはペリカン、グンカンドリ、ミサゴなどが舞っているのです。そんな国の郊外には更に多くの種類の鳥たちが生息していますからバードウオッチャーには天国のような国なのです。今日の写真は市内から少し離れた郊外で出会った野鳥たちをご紹介します。1枚目はスラティテイルド トロゴンで、濃い緑色と赤色のコントラストが美しく、ジャングルの中でもよく目立ちます。鳥好きには垂涎の種類の一つだと思います。なお火の鳥のモデルとして有名なケツァールはトロゴンの仲間です。
2枚目はベリーズシティから少し離れるとみられる、このカラードアラカリは、その辺りでの数は多くありません。でもリゾートホテルなどがあるジャングルでは生息数が多く、ホテル敷地内に設置されている餌台に集まりますから、出会うのはそれほど難しい種類ではありません。アラカリは特徴的な見かけと共に、ひょうきんな動作をする面白い鳥です。
3枚目はイエローウイングド タナガーです。この鳥も市内で見かける機会はなく出会うには郊外に、それもジャングルに近づく必要があります。マヤ遺跡などがあるジャングルではよく見かけるのですが普段の生活圏ではなかなかお目にかかれません。この鳥は人間を恐れることがないため、すぐ近くで撮影することができます。
4枚目はマヤ遺跡があるジャングルで出会った種類ですが、名前が分かりません。この鳥を見たのは一度きりでした。もしかしたらこの羽毛はひな鳥のため見分けが難しかっただけのかもしれません。
カメラはSONY α55、レンズはMinolta AF100-300 F3.5-4.5 。1枚目の写真の撮影データは焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO1,600、F5.6、1/500sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。
