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セントルシア 背景はピジョンアイランド国立公園の遺跡

 カリブ海の島国セントルシアは、日本ではなじみのない名前ですが、欧米ではあこがれの渡航先になっています。特にイギリスでは人気が高く、ハイシーズンになるとジャンボジェット機がイギリス本土からダイレクトで飛んできます。この島の人気の秘密は多くあり、まず比較的治安が良いこと、ホテル等施設は整備されているがローカルな良さが残っていること、サンゴ礁の美しい海があること、島の中央にジャングルがあること、世界遺産のピトン山や温泉があることなどです。そしてもう一つ忘れてならないのが今日の写真の背景となっている遺跡があることです。1枚目はその遺跡の中の兵舎を背景にしています。現在ここはピジョンアイランド国立公園になっており遺跡は保存されています。

 この遺跡はかつてこの島の領有権をめぐってイギリスとフランスが激しく争った時に、イギリス軍によって造られたものです。セントルシア東インド諸島に属しており、点々と南北に連なる島の中の一つですが、ここにはほかの島にはない特徴がありました。2枚目の写真は兵舎の外観です。

 この島の特徴は島中央にジャングルがあることから年間を通じて雨多く、常に水があること。そして入り組んだ島の地形は天然の良港を作っていることです。海を航海するのに水は絶対に必要ですし、ハリケーンが来襲した場合は身を隠す港が必要です。この需要な2つの要素がこの島にはあるのです。よってイギリスとフランスはこの島の領有権をめぐって激しく戦いました。3枚目の写真はキッチンの遺跡です。

 カメラはSONY α100、レンズはMinolta AF35-105 F3.5-4.5 。1枚目の写真の撮影データは焦点距離35mm、35ミリ版換算52mm、ISO 100、F 5.6、1/160sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。