ベリーズ　日常の中の野鳥たち

　中米の国ベリーズはユカタン半島の付け根に位置し、東側はカリブ海に面しています。国土面積は日本の四国ほどですが、人口は少なく23万人ほどしかありません。四国が約400万人ですから、いかにベリーズの人口密度が低いかお分かりいただけると思います。低い原因は色々あると思いますが、一つには国土全体の標高が低いために湿地が多く土地の開発が難しいのではと思います。しかし一方で、その低い人口密度と多くの湿地がこの国の自然を豊かにしています。その豊かな自然の中で普段の生活の中で見られる身近な野鳥たちをご紹介します。1枚目は自宅隣の空き地にたたずむノーザンジャカナです。隣敷地に限らずベリーズシティ全域で、大雨の後はこうして冠水し池のようになります。

　2枚目はとても身近な鳥であるキスカディです。大きさはヒヨドリとハトの中間ぐらいで街中でも数の多い鳥です。人家の軒先や窓の鉄格子などに巣を作り子育てをします。とても気の強い鳥で自分のよりも大きな鳥を追いかけまわします。

　3枚目はホワイトカラード　シードイーターです。特徴はいかにも固い種を割るのに都合の良いような太いくちばしを持っています。メスの体色は茶色でオスには似ていません。オスは電柱の天辺などで物悲しくなるような哀愁のあるさえずりをします。こちらも数の多い鳥です。

　4枚目はベリーズシティ市内で最も多く見られるハチドリのシナモン　ハミングバードです。ベリーズは熱帯気候ですから一年中何らかの花が咲いており、彼らの食料は切れることがありません。ですから身の回りにハチドリは非常に多いのです。日本人にとっては貴重なハチドリとの出会い体験ですが、現地の人は彼らを見ても全く気にも留めません。