中米の国ベリーズの、この国最大の都市であるベリーズシティは、カリブ海に突き出た半島の形をした扇状地になっています。長い年月をかけて上流から大量の土砂が運ばれて形成されたのでしょう。よって市内全体の標高は低く、あちこちに多くの水場があります。この多くの水場が生物にとって快適な環境となり、街中であってもたくさんの野生動物を見ることができるのです。1枚目の写真の背景は、週末の日課にしていた散歩の折り返し地点となっている街中を流れるベリーズ川支流です。ここは河口に近いことから満潮時には川が逆流し、その時に多くの魚が登ってきて釣りに最適の時間となります。背後に写っているのは釣りをする現地の人です。
2枚目は折り返し地点の近くにあるパームツリーに着いた赤い実です。この実は様々な鳥たちの餌であり、写真のゴールデンフロンテッド ウッドペッカーもこれを好物としています。このキツツキは、ここでは一般的な種類で数は多いのですが、何度見ても飽きないほどに美しい体色の持ち主です。
3枚目はやはりパームツリーに来ていたキスカディーです。彼がこの赤い実に興味があるのかどうか分かりません。キスカディは小型のハトほどの大きさで、とても気が強く自分より大きな相手でも猛然と向かっていきます。また人を恐れず民家の軒下や窓の鉄格子に巣を作ります。
カメラはSONY α57、レンズはSony DT55-300 。1枚目の写真の撮影データは焦点距離85mm、35ミリ版換算127mm、ISO 400、F 8.0、1/400sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。
