中米コスタリカは自然保護に重きを置き、それが世界的に有名なエコツーリズムの先駆者としてのイメージを築きました。カーボンニュートラルを世界に先駆けて宣言したことで注目を集めたのもこの国です。しかしそれはこの国の一面にすぎず、一般には知られていない後進的な部分も多くあります。例えば国内の下水の96%は処理されずそのまま川や海に垂れ流されています。首都のサンホセは起伏の激しい街で、川は谷のようにとても低いところを流れています。よってあまり人の目に触れにくく、観光に訪れた人はその状態に気付きません。私はその川を見て驚きました。ベッド、マットレス、衣類、家具、日用品、プラスチックボトルなどあるとあらゆるものが捨てられごみの山となっており、下水はそのまま流されていますからすごい悪臭が漂っています。多くの学校の校庭や公園の隅などはゴミの吹き溜まりができています。これらは私の知っているコスタリカのイメージにほど遠いものでした。現地に行ってみないと分からないことが多くありますが、コスタリカも例外ではありません。でも豊かな自然があることは間違いなく、世界中からエコツーリズムで多くの観光客を集めています。今日の写真はサンホセから車で1.5j間ほどの距離にあるサベグレ谷で見かけた野鳥たちです。ここでは有名なケツァールに出会えることで人気のスポットですが、当然ながら多くの種類の野鳥にも出会うことができます。いずれの鳥たちも美しいのですが、人を全く怖がらないハチドリには美しさと共に間近で観察できることに感動します。もちろんすべてが野生の鳥たちです。
カメラはSONY α550、レンズはSigma AF70-300 Apo 。1枚目の写真の撮影データは焦点距離180mm、35ミリ版換算270mm、ISO 800、F 7.1、1/160sでした。写真はクリックして大きく見ることができます。