写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

日本 背景は根尾川渓谷下流部

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 岐阜市近郊にある自宅から、北に車で10分ほどの場所に根尾川に架かる橋があります。この辺りは根尾川渓谷の終わりで、ここから下流は平野部となることから、河原の広い開けた川になります。
 逆にここから上流部分は、根尾地区の集落のある辺りまで長い渓谷が続き、所々で道路から谷川を見下ろす場所があるのですが、それは深く、またなかなかの景色で、多分知る人が少ない秘めた絶景スポットになっているのかもしれません。

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 その谷川には大きな岩や砂地があり、流れる水はあくまでも澄んで青く、夏であればすぐに飛び込みたいと思わせるのですが、川に降りていく場所は非常に限られており、簡単に近づくことができません。
 見下ろす場所が高すぎて水中に魚がいるのかどうか、上からは確認できないのですが、アマゴやアユがいてもおかしくありません。淵であればコイもいるはずです。
 なぜなら、今日の写真の背景にある淵にはコイがいますし、根尾地区の集落辺りの淵にもコイがいるからそう思うのです。
 以前この少し上流で川に降りて水の中に入ったことがあるのですが、その水は冷たく、真夏でも相当気合を入れないと胸まで浸かることができません。

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 渓谷が深いため太陽光が届かず、そしてその区間が長いことから水温が上がらないためだと思います。
 自宅近くにこういった、どちらかと言えば秘めたスポットがあるのはうれしい限りです。
 今日の1枚目の写真は、橋を揖斐川町側に渡って下流を見た景色で、2枚目は逆に上流側を見ています。赤い橋が写っています。
 3枚目はその橋と、昔の橋の支柱が写っており、以前は吊り橋であったことを物語っています。
 この撮影のレンズはマニュアルフォーカス時代のニコンの標準ズームですが、ピントの切れが良く現在でも十分に楽しめる性能だと思います。

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 使用機材のカメラは SONY α7Ⅱ、レンズは Nikon Ai Nikkor 35-105 F3.5-4.5。大きな写真の撮影データは、焦点距離35mm、35ミリ版換算35mm、ISO 320、F5.6、1/320sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

ベリーズ 花に集まる Black-cowled Oriole (ブラックカウルド オリオール)

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 中米の国ベリーズは、熱帯地方に位置していることから日本の温帯気候とは全く違う動植物を見ることができます。生活の中でそれを最も強く感じるのは、マーケットなどに並べられている果物の種類とその値段です。
 マンゴやバナナは日本のお店でおなじみの果物ですが、その値段に驚きます。通常ベリーズではバナナ8本やマンゴ8個でで50円、大人がやっと持てる程の大きなスイカが400円、ジュースがたっぷり詰まったココヤシの実が50円で、これを実から直接飲めるように、目の前で穴を開けてるサービス付きです。

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 私の大好物は、日本ではほとんど見かけないグアバとライチ―ですが、これは出回る季節が限られていることから見逃さないように注意する必要があります。
 果物と共に花もまた日本では決してみられない変わったものがたくさん見られますが、今日の写真に登場しているこの赤い花もその一つです。
 この花は雨期の始まる直前に一斉に咲き始めるのですが、内部に蜜をたくさん持っているようで、様々な鳥がこの花に集まってきます。

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 今日の写真の Black-cowled Oriole (ブラックカウルド オリオール)やこれの近種のボルチモア オリオール、フーデッド オリオール、オーチャード オリオールなどに加え、キツツキやインコまで集まってきます。
 この写真の木は庭木で民家の庭先にありますが、鉄条網でできたフェンスのすぐ近くにあることから、蜜を吸う鳥たちに十分近づくことができます。でも彼らは人を警戒することはほとんどありませんから大きくカメラに納めることができます。

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 またその民家にはこの木だけでなく、他にも花の咲く木が植わっていることから、次から次へと騒々しいくらいに鳥たちが訪れます。
 4枚目の写真は、鳥たちが集まっている木のある民家ではなく、その近くの一軒ですが、ヤシ科の木があることから、ここが南国であることを感じさせます。
 手前に見えている道路はベリーズシティから国際空港、更にはメキシコ国境を結ぶハイウエイと呼ばれる幹線道路です。それでも路肩はこんな状態ですが。

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 使用機材のカメラは Sony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F5.6、1/500sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

ベリーズ ベリーズシティ郊外の野鳥たち

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 中米の国ベリーズの最大の都市は、首都のベルモパンではなく、カリブ海に半島の様に突き出しているベリーズシティです。
 1900年代の初めころ、強力なハリケーンによって当時首都であったベリーズシティが大きな被害を受けたことから、内陸部にあるベルモパンに遷都したのです。
 この二つの町の距離は直線で約70km、道路を走って約80Kmほど離れており、決して近くはないのですが、現地の人々は気軽にこの2つの町の間を行き来しています。

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 それというのも道路は平たんで直線が多いことから、ほとんどの区間を100Km/H以上で走り、1時間弱で走り切ってしまいます。
 ちなみにこの道路は普通の一般道で、時には牛や野生動物のバクなどが横切ったりしますから、とても危険なのです。
 そんな平地ばかりのこの国の土地は変化に乏しく、内陸部はどこへ行っても似たような景色で、それが延々と続きます。

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 今日の写真の場所はそんな大地が続く、ベリーズシティから西に車で20分ほどの距離にある郊外で、土地に日本のような野菜の畑などは全くなく、たまに放牧地として利用されているか、或いは全く利用されていません。ごくたまにココナッツのヤシ畑があります。
 そんな郊外で見かけた1枚目の写真の鳥が、自然木ではなくほぼ必ず道路端の電柱に巣穴を彫る Acorn Woodpecker (エイコーン ウッドペッカー)で、別名どんぐりキツツキと言われるほどにどんぐりの実が大好物です。

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 この写真では少し見難いかもしれませんが、彼らの習性である木に小穴を掘ってドングリの実を貯蔵しているのが分かります。
 2枚目は、おなかの刺激的な赤色が特徴のバーミリオン フライキャッチャーで、ベリーズではどこでも見られるごく一般的な種類です。この鳥は人の手が難なく届くような極めて近い所に巣を作ります。
 3枚目は松の木の天辺で辺りを見回し、縄張りを誇示しているのか、高い声で鳴いていたロードサイド ホークで、その名の通り道路端の電線でよく見かけます。なかなか精悍な姿のタカです。
 4枚目は、これらの野鳥たちを見かけた郊外の様子で、ここは割と乾いた明るい牧草地と森が広がっています。

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 使用機材のカメラは Sony α57、レンズは Sony DT55-300。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F8.0、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 隣の栗畑を訪れる冬の野鳥たち

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 岐阜市近郊にある自宅の位置は、平野部から山間部に変わる境目であり、近くを下流揖斐川と名前を変える根尾川が流れ、その両側に田畑が広がっています。
 そんな緑の多い環境の自宅の隣には栗畑があり、夏は葉が濃く茂るのですが、冬になると落葉しますから、この畑に野鳥がやって来ればすぐにわかります。

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 と言うのもこの畑は自宅の和室に面しており、窓を通して畑の木々をいつも見ることができるため、私は暖かいこたつに当たりながら、その様子を観察しているからです。
 この栗畑に、冬に一番多く訪れる野鳥はカラ類で、中でもエナガはほぼ毎日見ることができますし、そのエナガの群れに混じってシジュウカラもよく見かけます。
 今日はそのカラ類以外で、ここでよく見かける野鳥たちをご紹介します。
 1枚目はジョウビタキのメスで、この鳥もほぼ毎日見かける種類ですが、なぜかメスが多く、オスに出会う機会はそれほど多くありません。手元の図鑑に拠れば冬は単独行動だそうですから、縄張りが関係しているのかもしれません。でも春の北への渡りに時期にはつがいになっている組も多いそうです。

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 2枚目はシロハラで、この種類もほぼ毎日のように訪れます。彼は盛んに落ち葉をくちばしでくわえて投げ飛ばしながら、その下から現れる餌を探します。ニワトリは足で邪魔物を蹴とばして餌を探しますが、シロハラは決して足を使いません。
 ニワトリは常に地上を歩いていて足が強く、力があるのでしょうね。シロハラにはできない芸当かもしれません。

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 3枚目はモズのメスで、彼女もほぼ毎日ここを訪れる常連です。時々どこかで虫を捕まえてきて、枝の上でそれを食べています。モズは時にはメジロまで襲うそうですから、小さな猛禽と言っていいかもしれません。
 4枚目は姿が美しいキジバトで、彼らも2羽以上でほぼ毎日この畑に現れます。この畑は林と農地の間にあることから、どちらに向かうにしても一服するにはちょうど良い位置なのかもしれません。

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 使用機材のカメラは SONY α77Ⅱ、レンズは SONY 70-300mm F4.5-5.6 G SSM。大きな写真の撮影データは、焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 1,000、F5.6、1/500sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

日本 大谷スカイライン野村山展望台からの眺望

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 台風17号が通り過ぎ、翌日のムシムシした暑さが収まった今日、久しぶりに山歩きをと、出かけたのが岐阜市近郊にある自宅から、車で15分ほどの距離にある揖斐郡大野町立運動公園レインボースタジアムでした。
 レインボースタジアムの隣には大野町が整備した山の中の散策道があり、ここを以前歩いたことがあったのですが、その際に山の上に見晴らし台のような建物が見えたことから、今日はそれを目指ざそうとしたのです。

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 その展望台を目指して、途中でやはり同じように山歩きをしている人に道を尋ねながら、15分ほど登って着いてみると、そこはなんと道路の途中にある休憩所みたいな場所だったのです。
 その道路は大谷スカイラインといい、そして休憩場所は野村山展望台というものでした。その展望台駐車場には数台の車が停まっており、5、6人の人々が大きな望遠レンズの付いたカメラやフィールドスコープを持っていました。彼らはこの季節の野鳥の渡りを撮影しに来ているとのことでした。

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 その展望台にしばらくいて、野鳥の渡りを見ようと待ちましたが、残念ながら一羽も現れませんでした。しかし、この展望台からの眺めは素晴らしく、広い濃尾平野が一望できます。
 今日は曇っていましたが空気が澄んでいたために遠くまでクリアーに見渡すことができ、1枚目が南方向を見た景色で、いつもはかすんでいる遠くの名古屋駅ビル群が、今日ははっきり見ることができました。
 2枚目がその駅ビル群を望遠で捉えたもので、ここまでクリアーに見えたのです。
 3枚目は右側の眼下に大野町立運動公園が見えています。
 今日登ったこの山は広葉樹ばかりの森ですから、秋の紅葉が美しいポイントでもあります。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは焦点距8.8mm、35ミリ版換算24mm、ISO 400、F 6.3、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。

日本 オールドレンズで彼岸花と共に Nikon AF Nikkor 35-135 F3.5-4.5

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 今年もお彼岸を迎え、この時期にまるで計ったように道路端や田畑の畔に赤い彼岸花が咲き始めました。彼岸花を見ると本当に秋の到来を感じます。
 海外暮らしが長かったせいで、海外滞在中は日本の季節に飢えており、日本からの季節の便りを聞く度にその景色や香りに憧れていました。こんな気持ちは日本で暮らしている限り分からないかもしれません。

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 むろん海外は海外のいい部分があり、たとえそれ程季節変化のない無い熱帯であっても、それはそれでまた感じるものがあります。
 私が日本の秋の到来を強く感じるのは、ひんやりとした朝晩の空気、空の羊雲、梢でのモズの鳴き声、稲刈りの匂い、田んぼ一面に咲くコスモス、そして今日の写真の彼岸花です。これらは海外では味わえない日本独特のの風景です。
 今年もすでに彼岸花があちこちに咲いてはいるのですが、勤め始めてなかなか自由時間が取れないことから、未だに写真が撮れておらず、ここには以前の写真を載せました。

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 場所は岐阜市近郊にある自宅近くの農道で、周辺はのんびりとした田園風景が広がっており、山は近いのですが、それらが紅葉するともう一つ魅力的な風景となります。
 2枚目は彼岸花に来たクロアゲハで、自宅周辺で見るアゲハチョウはほとんどがこの種類です。
 3枚目はオレンジ色のコスモスのある農道風景です。
 これら3枚を撮影したレンズは、古いニコンのAFズームレンズで、久しぶりに使ってみましたが、その性能のすばらしさに改めて驚ろかされます。1枚目の写真の立体感、彼岸花が浮き出ているように見えます。
 そして2枚目の彼岸花が、まるで濡れているかのように艶やかに写っています。当時の4倍弱のズームレンズでこれだけ写るのです。そしてまた、それらのレンズの性能を存分に引き出すカメラボディもまた素晴らしいと思います。

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 使用機材のカメラは SONY α7Ⅱ、レンズは Nikon AF Nikkor 35-135 F3.5-4.5。大きな写真の撮影データは、焦点距離50mm、35ミリ版換算50mm、ISO 320、F5.6、1/250sでした。一枚目の写真はクリックして更に大きく見ることができます。

日本 上大須ダムの現在の様子

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 岐阜県本巣市の根尾地区に、東谷の集落の終点となる上大須があります。そこには珍しい揚水式ダム発電所があり、下側のダムまで車で行くことができます。
 揚水式発電ダムとは、上と下の高低差のあるダムを二つ作り、夜の余剰電力を使って水を上のダムに挙げて貯め、昼間の電力需要が高い時間帯に、その水を上のダムから下のダムに落として発電するシステムです。

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 通常の水力や火力での発電では、夜の需要の少ない時間帯に発電量を落とすといった調整は難しいことから、どうしても電力需要の低い夜の時間帯には電力が余ってしまいます。
 この余って無駄となる電力を利用するのですから、この揚水式ダム発電は合理的な方法に違いありません。

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 1枚目の写真は、今月8日に上大須ダム訪れた時の下側のダムの様子で、この日はお天気が良く美しい水面が印象的でしたが、これまで見た中で一番水位が低かったのには驚きました。夜のうちに水を上に揚げたから水位が低いのでないのは、のり面の乾き具合を見れば分かります。もう長いこと水位が低かったようですが、最近雨が少なかったのでしょうか。

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 2枚目、3枚目はダム湖の水面に見えた鯉で、すくなくともこの一角で5匹を見ました。大きく成長していますが、こんな山奥の谷川に鯉がいたのでしょうか。それともダムができた後に誰かが放流したのかもしれません。
 4枚目はダムを背景にした一枚ですが、ダムがロックフィル式であることがよく分かります。大きな石を表面をきれいに揃えて積んでありますが、こんなにきれいに積む必要があるのか、その理由を知りたいものです。例えばきれいに積めば崩れにくいとか、或いは風化に強いとか。
 ところで、このダム周辺の紅葉は美しいですよ。

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 使用機材のカメラはSony Cyber-shot RX10 Ⅳ 。大きな写真の撮影データは焦点距8.9mm、35ミリ版換算24mm、ISO 400、F 6.3、1/1,000sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。