写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

コスタリカ サベグレ谷のケツァール

 先日このブログ上で中米コスタリカで出会ったケツァールをご紹介しました。鳥好きにとっては一度は見てみたい鳥かと思います。これまでに見た方はお分かりかと思うのですが彼の飛ぶ姿は、大げさな表現をすればこの世のものとは思えないような優雅さと美しさを備えていると思います。写真で見るだけだと、これが世界で最も美しいと言われているのかと疑問に思われるかもしれませんが彼の飛ぶ姿をご覧になれば納得されると思います。手塚治虫の描く火の中から蘇って舞い上がるあの不死鳥を思い起こすはずです。

 2枚目の写真はメスですが、それでも十分に美しい体色です。ケツァールはトロゴンの仲間だそうですが、その特徴を尾羽に見ることができます。この鳥はジャングルが本当に似合う種類です。

 ケツァールに出会うためにはコスタリカの背骨に当たる山脈を越えてサベグレ谷に降りていくのですが、彼らが生息する辺りは多分2000mほどの標高があります。ですから熱帯地方といえども早朝の探鳥の時間ではまだ非常に寒く、御覧のようにある程度の防寒をする必要があります。太陽が出てくれれば暖かくなります。

 使用機材のカメラはSony α550、レンズは Sigma AF70-300 Apo。1枚目の写真の撮影データは焦点距300mm、35ミリ版換算450mm、ISO1,600、F8.0、1/60sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

ベリーズ クルックドツリー野生生物保護区のピグミーキングフィッシャー

 中米の国ベリーズのこの国最大の都市であるベリーズシティから、北西方向に車で1時間ほどのところにクルックドツリー野生生物保護区があります。ここは世界の湿地を守る目的で設立されたラムサール条約に加盟しており、保護区入り口にはインフォメーションセンターがあって、公園管理のためのレンジャーが一人常駐しています。保護区には大きな湖が広がっており乾季になるとその水位が下がり魚影が濃くなることから、その魚を目当てに周辺から国境を越えて多くの水鳥たちが集まります。今日の写真はそんなシーズンに撮った鳥たちの写真です。1枚目はこの国で見られる最も小型のカワセミアメリカンピグミー キングフィッシャーです。体長は13㎝ほどですから日本のカワセミとほぼ同じでしょうか。こちらも同様に美しい鳥です。

 2枚目は湖の中州で体を干しているウたちで、中州だけでなく対岸にも群れています。ここではシラサギと並んで多く、その数は膨大です。毎年乾季と雨期の境目の時期が変わることから、鳥たちのこの湖への訪問時期がそれに連れてずれます。そんな中で最初から最後まで群れているのがこのウたちです。

 乾季にこの湖に集まるのは水鳥だけでなく、この写真のハゲワシたちもどこからか押し寄せてきます。ある日など湖上空で無数の鳥たちが舞っていたのですが、それらはすべてこのハゲワシでした。あの数には驚きました。

 使用機材のカメラはSony α55、レンズは Minolta AF100-300 F3.5-4.5。1枚目の写真の撮影データは焦点距300mm、35ミリ版換算450mm、ISO800、F6.3、1/640sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

 

日本 文殊山のコゲラなど

 今日は先日2022年8月31日と9月2日に自宅近くの文殊の森公園にて出会った野鳥たちをご紹介します。近頃は毎日不安定なお天気が続いており、安心して山に出かけることができません。それに連日湿度の高い蒸し暑い日が続いていますから熱中症を警戒して無理をしないようにしています。本来なら公園内の最も高い文殊山頂上に登るのですが、この夏は途中の野鳥観察小屋で引き返えすことが多くなっています。さて1枚目はここで最もよく出会うキツツキであるコゲラです。最近は群れで見なくなりましたから子供たちはそれぞれ立派に成長し独立したのでしょうね。

 2枚目は文殊山の中腹で出会ったキセキレイです。彼らはイメージとして河原にいるのですが、ここではなぜかこうして山の高いところでも出会います。ハクセキレイセグロセキレイなど他のセキレイをここで見ることはまずありません。

 3枚目は近頃良く出会うサメビタキです。これは31日の写真ですが9月2日にも見かけました。先日このブログ上で今年は日本に飛来した来た数が少ないのではと書きましたが、どうやらそうではないようです。彼らはメジロの群れに交じっていますから見つけやすいかもしれません。

 使用機材のカメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 2,500、F 4.5、1/250sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

コスタリカ 中米のケツァール

 南米のコスタリカは熱帯地方の豊かな自然に簡単に触れることができることから、世界的にエコツーリズムで人気のある観光地となっています。その中で最も人気なのは今日の写真のモデルとなっているケツァールでしょう。この鳥は世界で最も美しい鳥の一つと言われ、日本では手塚治虫火の鳥のモデルとなっていることから有名です。ケツァールに最も簡単に出会えるのは首都のサンホセから車で1.5時間ほどの距離にあるサベグレ谷で、シーズンに行けばほぼ確実に見ることができます。写真は成鳥のオスです。この写真からもお分かりの通り他の鳥にはない優雅な雰囲気に溢れています。

 2枚目は多分オスの若鳥で、まだ羽毛が十分に生え揃っていませんが、この鳥の特徴である背中のマントのような青緑の羽毛は伸びています。巣立ちして、まだそれほど時間が経ってないように見えます。ケツァールは手厚く保護されており、決して手を出さないせいか人間をほとんど怖がりません。

 3枚目は鳥と共にケツァールの好物である木の実、リトルアボガドが写っています。彼はこれを丸のみにして胃の中で消化するのを待ちます。その間30分ほどを枝でじっとしていますから撮影が容易です。まさに三脚と超望遠レンズを付けたカメラにぴったりの被写体です。

 使用機材のカメラはSony α550、レンズは Sigma AF70-300 Apo。1枚目の写真の撮影データは焦点距300mm、35ミリ版換算450mm、ISO800、F7.1、1/640sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 文殊山のサメビタキなど

 先日2022年8月29日に自宅近くの文殊の森公園に出かけた際に、そこで出会った生き物たちについてご紹介します。1枚目は、なぜか今年は出会いが非常に少ないサメビタキです。彼らは夏鳥ですが年によって飛来数のバラツキが大きいのでしょうか。

 2枚目は一見オニヤンマに見えますが、オニヤンマに比べて体が小さいことからそうでないことが分かります。このトンボはコオニヤンマで、細かな特徴以外は両者よく似ています。なおその違いや特徴についてはウイキペディアなどで確認してみてください。

 3枚目はシオカラトンボのメスです。この辺りでは全く珍しくない普通の種類ですが、ここに載せたのはレンズ交換のできないブリッジカメラですが、今更ながらに搭載されている高倍率ズームの描写力の良さに驚いたからです。トンボの目に注目してください。

 使用機材のカメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F 4.5、1/2.500sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

ベリーズ シュナントニッチ遺跡のピラミッドにて

 中米の国ベリーズユカタン半島の付け根に位置し、国境をメキシコとグアテマラに接しています。この地域はユカタン半島を中心にした古代のマヤ文化圏に属し、ベリーズにもたくさんの遺跡が全土にちらばってあります。今日の写真はその遺跡の一つで世界的にも有名なシュナントニッチで撮影したものです。1枚目はシュナントニッチ遺跡にある、ここで最も高いピラミッドの頂上で撮りました。この遺跡のある場所は国境に近く背景にはグアテマラの国土が広がっています。

 2枚目はピラミッドの側面を見た様子で、このピラミッドの最大の特徴である白いシックイ装飾のレリーフが見えています。ピラミッド本体にこのような装飾があるのは珍しいようで貴重なことから、真意のほどは知りませんが本物は外され、見えているのはレプリカだそうです。

 3枚目はピラミッドの正面からのものです。このピラミッドはシュナントニッチ内で最も高いもので、ベリーズ国内では2番目の高さ、約40mを誇っています。ここは観光客の人気が高く常に多くの人が集まっています。

 撮影機材は Fujifilm Fine Pix F200 EXR。撮影データは焦点距離 14.0 mm、35ミリ版換算 64 mm、 ISO 200、F 12.0、1/340sでした。写真はクリックして大きく見ることができます。

ベリーズ クルックドツリー野生生物保護区のバットファルコン

 中米の国ベリーズの最大の都市であるベリーズシティから、車で1時間ほどの場所にクルックドツリー野生生物保護区があります。そこは大きな湖があり自然豊かなことから、世界の湿地を保護する目的で設立されたラムサール条約に加盟しています。ここでは大きな湖が乾季になって水位が下がると、周辺から国境を越えてたくさんの水鳥が集まり壮大な野生のパノラマを見ることができます。そういった水鳥が集まる頃には他の野鳥も集まってきますからバードウオッチャーにとっては最高のシーズンとなります。1枚目は全長31㎝と小型ながらも精悍なタカ、Bat Falconで、湖畔の枯れ木に停まって獲物を探していました。

 2枚目は水鳥たちが群れる湖の上空を舞っていたウッドストークです。彼らはここではウやシラサギに次いで数が多く大きな群れを作ります。彼らが集団で空を舞う様は思わず息をのみ歓声を上げたくなるほどの見物です。

 3枚目は湖に群れる水鳥たちですがそのほとんどがシラサギです。この写真は彼らのほんの一部ですが、群れは湖の見える地平の先まで続いています。彼らはここで魚を捕っているのですが、ここには彼らの腹を満たすだけの量の魚がいるということですね。本当にここは自然が豊かです。

 湖畔で記念写真を撮りました。背景に見えているのは湖を横断する唯一の道路で、この保護区にある集落と外部をつなぐ唯一の連絡路です。でも雨季にはこの道路が水に沈みます。ここは暑いところですが、湿度が低いせいか日陰では涼しく感じられます。でも陽射しは強烈です。

 使用機材のカメラはSony α55、レンズは Minolta AF100-300 F3.5-4.5。1枚目の写真の撮影データは焦点距300mm、35ミリ版換算450mm、ISO400、F8.0、1/500sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。