写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ 樹上のイグアナなど

 中米の国ベリーズは日本の四国ほどの大きさですが、人口は23万人と少なく人口密度が極端に低い国です。その理由は様々あると思いますが、その中の一つに国土の大半が平野部で、その標高が低く湿地が多いことが挙げられます。発展途上国にとって水の多い湿地は開発が難しい土地なのだろうと思います。そういったことから豊かな自然が多く残っており、当然ながら野生制物も多く生息しています。今日はこの国最大の都市であるベリーズシティから西へ車で30分ほどの郊外で出会った動物たちをご紹介します。1枚目はベリーズ川の岸辺にある大木の枝先で日向ぼっこをするグリーンイグアナです。

 グリーンイグアナはその名の通り体色は緑色ですが、成長するにしたがって色が変わっていきます。この写真のオレンジ色の体色はオスの最終的な姿でこれ以上の色の変化はありません。この色になると体長は2m近くになり近くで見ると大変迫力があります。ベリーズでは街中を含めどこにでもたくさん生息しており、自宅の庭でも見ることができました。またイグアナは大蛇のボアに襲われます。

 上記のイグアナがいつも休んでいる岸辺の木には、この写真のユカタンホーラーモンキーもいました。彼らの鳴き声は遠くまで聞こえ、それはいかにもジャングルからの野生の呼び声にふさわしいものでした。このサルも郊外でたくさん見ることができました。人をあまり怖がりません。

 使用機材のカメラはSony α57、Sony DT55-300。1枚目の写真の撮影データは焦点距300mm、35ミリ版換算450mm、ISO400、F8.0、1/1,250sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

ベリーズ 背景は自宅近くの住宅地

 中米の国ベリーズに住んでいた間の自宅は、この国最大の都市ベリーズシティの市街地中心部から車で15分ほどの距離にある住宅地にありました。都市といっても人口10万人以下ですから大都市というイメージは全くありません。ベリーズシティはカリブ海に突き出た扇状地で、その海抜が低いことから町の至る所に水場が豊富にあり、そのため自然豊で、日常の生活の中で多くの野生と出会うことができました。例えば市街地でも道路側溝が大きいことから、そこに魚は勿論大型のカニ、タニシ、ワニまで住んでいたのです。今日はそんな町の一部をご紹介します。1枚目の写真の背景は自宅近所で週末の散歩コースになっていた典型的なこの町の住宅地の風景です。

 自宅近くにはベリーズ川の支流が流れており、この写真の場所が散歩コースの折り返し地点で、自宅から歩いて約20分ほどの距離でした。町中であるにもかかわらず川の両岸にはこの写真のようにマングローブの森が広がっています。川には人を襲うワニやジュゴンマナティ)が住んでおり、実際にワニは数回見かけました。

 川に中に打たれた杭で日向ぼっこをするグリーンイグアナです。この国ではこのように水上や木の上で過ごすグリーンイグアナと、地上で過ごすトゲオツギオイグアナの大型2種が生息しています。どちらもとてもすばしっこくなかなか捕まえられません。

 4枚目は水上の水草の上を自由に歩くことができるノーザンジャカナです。水に浮く睡蓮などの葉の上を歩くことから奇跡の鳥といわれておりますが、この国では街中を始めたくさん生息しています。

 1枚目の写真の撮影機材は Fujifilm Fine Pix F200EXR。撮影データは焦点距離 11.0 mm、35ミリ版換算 50 mm、 ISO 200、F 11.0、1/340sでした。写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 干潟の水鳥たち

 2023年1月12日の昨日、名古屋市藤前干潟を訪れた件に関しては、既に昨日のこのブログでお知らせしましたが、今日はそこで出会った野鳥たちをご紹介します。私が干潟に着いた時点では干潮まで時間があり干潟は水に覆われていました。ですから干潟を歩く鳥たちを見ることはできなかったのですが、一方で水があったおかげで岸壁近くで餌を採る鳥たちを間近で見ることができました。1枚目はオナガガモのつがいで、石に付いた水中の水草或いはコケを食べているように見えました。なおこの鳥は冬鳥です。

 2枚目はカンムリカイツブリです。彼の動きをしばらく見ていましたが、水面にいるより水中にいる時間の方が長く、頻繁に潜っていました。更に一度潜ると時間は長く、また想像以上に遠くに浮上します。この鳥も冬鳥ですから夏には見られません。

 3枚目はヒドリガモです。自宅近くの内陸部の農業用ため池で群れているのを見ることができます。これもやはり冬鳥ですから夏には見られません。

 これは干潟の岸壁の様子です。岸壁は水面から3mほどの高さがあり、干潟には簡単に下りられません。一部に階段が設置されていましたがゲートは閉まっていました。上記のカモ類はこの岸壁のすぐ近くまで来ていました。

 使用機材のカメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距195.6mm、35ミリ版換算534mm、ISO 400、F4.0、1/1,600sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 藤前干潟

 2023年1月12日快晴の今日、愛知県名古屋市藤前干潟に行ってきました。ここは庄内川の河口付近になるのですがあちこちが埋め立てられており河口がどこなのかよくわかりません。自宅からは主に揖斐川の堤防を走るために信号が少ないことから時間的には短縮でき、大体2時間弱で到着します。この日の干潮時刻が3時前であったことから、12時前に着いた時には干潟が見られずこの写真の通り水でおおわれていました。

 1枚目、そしてこの2枚目の写真も藤前干潟野鳥センターから見た風景で、遠くには方角や山の形からして多分伊吹山が見えていました。干潟のテトラポットの前にはカモメと思われる鳥たちの大群がいました。

 そのテトラポットの前を拡大してみるとミサゴがいました。野鳥センターの隣には野鳥観察館があり無料で出入りできます。そこにはフィールドスコープがずらりと並んでおり自由に使うことができ、それを使って遠くのこのミサゴを発見しました。

 干潟の上空を隊列を組んで飛びすぎる集団がありました。それをカメラで撮って拡大してみると何とカワウたちでした。彼らがあんなに美しい編隊を組むとは知りませんでした。

 使用機材のカメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距8.8mm、35ミリ版換算24mm、ISO 400、F4.0、1/5,000sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 文殊山のルリビタキなど

 2023年1月8日に自宅近くの文殊の森公園に行った際に出会った野鳥をご紹介します。この公園ではこれまでにたくさんの鳥と出会っているのですが、今年の冬は例年に比べてその出会いが少ないように思います。最近のニュースに依れば、この冬の鳥インフルエンザの流行で殺処分する鶏の数はこれまでの最高を記録しているようですが、野鳥にもこの病気の影響があるのかもしれないと心配しています。この日に出会った鳥の一枚目はルリビタキのメスです。オスは全身が美しい瑠璃色をしているのですがメスはそれに比べ地味です。それでも他の種類のメスに比べると美しい体色をしています。

 ルリビタキ留鳥または漂鳥ですが、自宅の周辺では漂鳥のようで夏にはほとんど見られません。手元の図鑑に依ればオスは1か月ほど早く越冬地に到着し縄張りを決めるようですが、この冬にはまだオスを見かけていません。余談ですがジョウビタキについても同じくオスをまだ見かけていません。

 3枚目は駐車場近くの登山口にいた冬にはおなじみのシロハラです。彼らは冬に日本にやって来て単独で行動し、落ち葉を一枚一枚起こしている姿を目にします。これは餌のミミズを探している行動だそうです。でもこのやり方は効率が悪いような気がするのですが。

 使用機材のカメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F4.0、1/1,600sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

ベリーズ 背景は田舎の民家

 中米の国ベリーズの、この国最大の都市であるベリーズシティから車で1時間ほどの距離にクルックドツリー野生生物保護区があります。この保護区はラムサール条約に加盟して湿地の自然保護をしています。その湿地は川が大きく広がったような湖で、それらに挟まれた土地に集落があります。集落の規模は何とも言えないのですが私の印象では人口3000人以下です。今日の写真はその集落の中で撮ったもので、1枚目は田舎の典型的な民家の庭を背景にしています。

 ベリーズの田舎の民家の敷地は大抵が広大で、この写真の民家の敷地は庭先だけでテニスコート4面は余裕で取れそうです。ベリーズは人口密度が極端に低いことから土地には余裕があるのでしょう。敷地内の多くは芝生のような草原でところどころにヤシやパパイヤ、マンゴーなどの木が植えられています。この時期は火炎樹が咲いていました。これがこの国の田舎の典型的な風景です。

 村の道路沿いに建つ電柱は木製で、その電柱にはこうしてキツツキが巣を作ります。ですから集落を歩くときは電柱に注目します。別の種類のキツツキも同じように電柱に作ります。ちなみにベリーズには木製以外の電柱は1本もありません。

 使用機材のカメラはSony α55、レンズは Minolta AF100-300 Apo。1枚目の写真の撮影データは焦点距100mm、35ミリ版換算150mm、ISO800、F13.0、1/640sでした。また1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。

日本 散歩道のベニマシコ

 先日2023年1月7日のブログで、岐阜市近郊にある自宅周辺の散歩でベニマシコに出会いながらも写真が撮れなかったことをお話ししましたが、実は私の目の前に現れた非常に羽毛のきれいなベニマシコが撮れなかったというつもりで書いたものです。後ほどその日の写真を調べたところ、ベニマシコは捕れていました。ただしきれいな個体ではなく多分去年誕生した若鳥と思われる成鳥の羽毛がまだ十分に生え揃っていない個体でした。それが1枚目の写真です。どちらにしてもこの日の写真を確認するまでベニマシコが写っているとは思っていませんでした。

 上記のベニマシコの他に別の個体も撮れていました。ただしこのように前面に障害物があり全身が写っておらず、ピントもあいまいです。こちらは若鳥ではなく成鳥だと思いますが、私に目の前に現れた個体はもっときれいな羽毛をしていました。逃がした魚は大きいのですね。

 3枚目はベニマシコと共に群れの中にいたカシラダカシジュウカラです。ただシジュウカラは群れと共に移動していたのではなく、たまたまここで一緒になっただけかもしれません。最近この辺りでシジュウカラをよく見かけます。

 使用機材のカメラはSONY Cyber-shot RX10 Ⅳ。1枚目の写真の撮影データは焦点距220mm、35ミリ版換算600mm、ISO 400、F4.0、1/1,000sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。