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セントルシア 背景は兵舎の遺跡

 カリブ海の島国セントルシアは、日本の淡路島ほどの国土しか持たない小さな国ですが、アメリカに近い地理的優位と豊富な観光資源があるため世界でも有名なリゾートの渡航先として知られています。特にイギリス人には人気で毎年のようにBBCで旅行特集が組まれるほどです。そのセントルシアの最大の観光スポットが首都カストリーズの北にあるロドニーベイで、そこは長いビーチにホテルやレストランが立ち並んでいます。ロドニーベイの北の端にはピジョンアイランド国立公園があり、そこにはかつてイギリス軍が建設した軍の施設が遺跡として残っています。今日の写真はその遺跡を背景に撮りました。1枚目は兵士の宿舎だった建物だそうです。

 2枚目は宿舎を建てる場所の土地を平らにするために積んだ石垣です。この石垣は精巧にできており、建物はかなり傷んでいますが石垣に痛みは全くなく今でもしっかりしています。石垣はやはり建物に比べて構造的に無理がないのでしょうね。

 3枚目は公園内の丘の上に作られた砦で、その一角に弾薬庫が造られていますが、写真にはその一部が写っています。しかし建物の大敵は植物で、この壁も植物の根で破壊が進んでいます。早急に手を打たないと崩れてしまうのは時間の問題でしょう。遺跡は言うまでもなく極めて貴重な歴史遺産ですから対処してほしいと願っています。

 撮影機材は Canon Power-shot S80。撮影データは焦点距離 15.2 mm、35ミリ版換算 76 mm、 ISO ?、F 4.5、1/60sでした。写真はクリックして大きく見ることができます。