ベリーズ　ホテル敷地内の野鳥たち

　中米ベリーズのこの国最大の都市ベリーズシティから南西に車で2.5時間ほどのところにメイフラワー・ボカウィーナ国立公園があります。ここはジャングルの野生と自然を保護する目的の公園ですが、園内には唯一のリゾートホテルが建っています。このホテルは自然環境に負荷をなるべくかけないよう太陽光などで自家発電し、それで施設のエネルギーを賄っています。このホテル利用には多少の制約はありますが総じて快適に過ごすことができます。さてそのホテルの広い敷地では様々な野鳥を見ることができました。敷地は森を切り開いていますから野鳥を見つけやすいのです。1枚目はこの国に生息するトロゴンで最も美しい種類のスラティテイルド　トロゴンです。これはジャングルでしか見られません。

　2枚目はアイボイリビルド　ウッドクリーパーで、日本語ではキバシリの仲間です。この鳥も街中では見ることができず、そのためにはジャングルに近づく必要があります。先日ご紹介したマヤ遺跡のアルツンハ公園ではよく見かけます。人を全くと言ってよいほど怖がりません。

　こちらはイエローウイングド　タナガーで、やはり街中では見ることができません。でもジャングルに近づくと良く見られ、ごく一般的な鳥といえます。やはりこちらも人を怖がらず、むしろ虫を捕まえた時など相手の方から、その獲物を見せびらかすように近づいてくると思うほどです。写真に写っているヤシ科の実や、それにバナナも好物の一つです。

　4枚目はこの公園ではじめてお目にかかった種類で名前が分かりません。くちばしの形からして草木の実を食べるのだと思います。このようにオープンスペースであるホテル敷地内だけでも多くの種類を見ることができ、むしろジャングルに入るより効率がいいかもしれません。なぜなならジャングルでは枝葉が邪魔をして対象を見つけるのが困難になるからです。