中米ベリーズはユカタン半島の付け根に位置し、東側はカリブ海に面しています。国土は南部のわずかな山地を除いてほとんど平野で、どこまでも真っ平らな地平線の見える風景が広がっています。そしてその土地の標高は低く、カリブ海沿岸部は湿地が広がっています。この国最大の都市であるベリーズシティもやはり土地の標高は低く、その郊外においてもやはり同じような状態が続きます。今日の写真の舞台はベリーズシティから車で西に30分ほどの郊外です。1枚目は湿地に架かる橋の上で、背景には沼が広がっています。ベリーズはこのように標高が低いことから水場が多く、多様な野生が生息する自然豊かな土地です。よって欧米からのバードウオッチャーが多く訪れています。
2枚目は道路際に立つ電柱に巣を作るエイコーン ウッドペッカーです。この国では高圧送電線も含めて電柱は総て木製で、コンクリート製は一本もありません。その木製の電柱にこうしてキツツキが巣穴を掘ります。でもなぜか集落を離れるとこの巣穴は見られなくなります。
3枚目は道路上空の電線に停まるロードサイド ホークです。この猛禽はその名の通り道路端でよく見られます。もしかしたら道路でひかれる動物の死骸を期待してこうして見張っているのかもしれません。姿は日本のオオタカを小型化したような美しいタカです。ベリーズではこれ以外にも多くの種類のタカを見ることができます。
カメラはSONY α77Ⅱ、レンズはSony 70-300 G OSS 。1枚目の写真の撮影データは焦点距離70mm、35ミリ版換算105mm、ISO 400、F 7.1、1/320sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。