写真紹介 on Line

カメラと写真を楽しむ豊かな生活、そして鳥が大好き

ベリーズ 鳥の托卵

 野生の世界では不思議なことがとても多いのですが、野鳥の托卵もその一つだと思います。今日の写真は中米の国ベリーズで見た托卵の現場です。

 親はオレンジ色が美しいフーディッドオリオールで、托卵している鳥の名前が分かりません。でもベリーズシティ市内やその郊外ではよく見かける種類です。日本ではカッコウホトトギスの托卵が有名ですが、この托卵している鳥はホトトギスらの仲間ではないような気がします。ということは彼ら以外にも托卵する鳥が居るということですね。

 托卵する鳥たちは、どうして他の鳥に子育てをさせようという発想ができたのでしょうか。そういった発想ができた賢い鳥類なのに、どうして托卵される方はそれに気づかないのでしょうか。托卵される親鳥たちは、自分と似ている鳥とつがいになるのに、その相手とは似ても似つかない子供に、これはおかしいとなぜ気付かないのでしょうか。

 托卵する方の母親は巣に卵を1個産んで、その数を合わせるために巣にあった元の卵を1個捨てて減らします。そしてその子は他より早く孵り他の卵を巣から落とします。そのためにヒナの背中は卵を乗せやすい形状になっています。それは餌を独占するためと、たぶん本来のヒナとの違いを気付かせないためだと思います。自然界は本当に不思議ですね。

 カメラはSONY α57、レンズはSony DT55-300 。1枚目の写真の撮影データは焦点距離300mm、35ミリ版換算450mm、ISO 400、F 5.6、1/250sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。