カリブ海の島国セントルシアは、熱帯地方に位置する常夏の島で、日本とは気候が随分と違います。もちろん植生や生態系も違いますから、目にする風景が違ってきます。時には水や空気まで違うのではと思う時もあります。
日本を離れ海外に出かけると、普段見慣れない風景を目にしますから、それがとても新鮮に感じられ、どれも美しく見えがちです。
ところが最初の感動が、現地でしばらく暮らすうちに見慣れてくるのか、それとも現実を知ってしまうためなのか、美しかった風景がそれほどでもないと思えてくるものですが、この写真の舞台となっているセントルシアに関しては最後まで様々な美しい風景に感動したように思っています。
今日の写真は、この国最大の観光スポットであるロドニー湾を見下ろす、かつてイギリス軍が大航海時代に造った砦から撮った2枚です。
写真は風景の一部のみを切り取っていますから、現実以上に美しく伝えることができる半面、写真ではその美しさを到底伝えられないという場合もあります。今日の写真は十分に美しいのですが、それでもこの写真は後者に当てはまる一枚です。
2枚目はやはり同じ砦から同じ方向を撮っていますが、ここから見る風景の美しさの半分も表現できていません。
使用機材のカメラは NIKON COOLPIX 5400。大きな写真の撮影データは、焦点距11.8mm、35ミリ版換算57mm、ISO 50、F 8.0、1/268sでした。また、大きな写真はクリックして更に大きく見ることが出来ます。それにしてもこのカメラ、どうしてここまでシャッタースピードが細かいんでしょうか。