中米の国ベリーズの、この国最大の都市ベリーズシティから車で西に20分ほどの所にリゾートホテルがあります。このホテルはこの国最大の河川であるベリーズ川に面しており、敷地周囲は森になっています。今日の写真はそのホテル敷地内で出会ったサル、ユカタンクロホエザルです。このサルはベリーズシティ郊外のジャングルに多く生息しており、人を恐れないことから集落の人家の屋根や庭木でも見かけることがあります。ですからホテルの敷地内の木にいてもそれほど驚くことではありません。ホエザルと名が付くだけあって彼らは大きな声で鳴き、その声は遠くまで届きます。彼らがこの辺りに多いのは多分天敵がいないからです。
彼らは生涯を樹上で過ごし地上に降りることはないそうです。葉（主にパンの木）を主食とした草食で水は木の穴などにたまったものを飲みます。2枚目の写真は1枚目を切り抜いた一部ですが、このように彼らの足裏はまるで手のひらようにな形をしているのが分かります。これは地上を歩く機会はなく、樹上で枝などを掴むことのみを目的としているからです。
また彼らの尾は非常に強く丈夫で長く、それだけで体重の総てを支えることができます。ですから4本の手足は空中で自由に動かすことができます。これはすごく便利ですね。人間にもあったらと思います。彼らは人気の観光資源になっています。
カメラはSONY α57、レンズはSony DT55-300 。1枚目の写真の撮影データは焦点距離130mm、35ミリ版換算195mm、ISO 400、F 4.5、1/125sでした。1枚目の写真はクリックして大きく見ることができます。
